寺家みらいプロジェクト活動報告会 実施レポート

 2025年2月1日に寺家ふるさと村「四季の家」で、寺家みらいプロジェクト活動報告会を実施。10月26日のマイプラン発表会で選定された3チームが、11月から1月まで取り組んできた活動を報告しました。(発表時間10分、質疑応答10分)

 当日は、28名の方たちが参加されました。

 「明るい里山プロジェクトチーム」からは、里山や遊歩道がうっそうとした藪に覆われ、昼間でも暗いことを課題意識に、本来の里山を取り戻すための活動について報告がありました。

 現在、インスタグラムでの広報も駆使し、清掃活動や下草刈りに参加する仲間が着実に広がってきています。

 寺家エリアに、10数年ぶりに愛護会を復活させるべく、里山保全活動を継続して行っていきたいというお話でした。

 「寺家ジュニアビレッジチーム(旧田んぼ×教育チーム)」は、寺家の景観の一部である田んぼを守りつつ、子どもたちの体験や学びの場にすることを目指し、活動を行っています。

チームリーダーが全国で展開する「ジュニアビレッジ」事業の一環として実施される予定で、そのための調整に取り組んだ3か月間でした。

 2025年5月から、年間を通じたプログラムを実施予定です。地域の住民の参加を促しながら、学校、家庭、地域が連携した次世代育成の形を見せるとともに新しい郊外型の教育モデルになればと語っていました。

 「寺家里山谷戸保全チーム(旧援農チーム)」は、里山と田園の風景と農業を守るための活動を行っています。

 このチームのリーダーが中心となり、柿畑の購入費用をクラウドファンディングで集めました。そこから、田んぼの再生や耕作放棄地の整備、農家の継承・相続問題などに関心を持ち、外部の有識者やボランティアを得て、チームの体制作りが始まろうとしています。

 今年度は地権者との相談を経て、田んぼの再生に向け着手しました。今後はチーム主催で勉強会なども予定しています。

 それぞれの発表に対し、みどり環境局農政推進課長・朝倉友佳さん、株式会社農天気・小野淳さん、株式会社OpenA/公共R不動産・松田東子さん、四季の家管理運営委員会会長の大曾根功さんから講評がありました。

 朝倉さんからは、「3団体のどれも寺家の良さを理解し、次世代へ残したいという熱い想いと寺家の可能性を感じました。寺家町は生活の場であり、地域の人があってこそ。細く長く活動を続けてほしい。」とお話がありました。

 小野さんからは、「小さい活動を楽しく続けること。寺家の資源を使って、地域の人と連携した取り組みが短期間で実現できたことは素晴らしい。」、松田さんからは「想いがあるというのは、地域の力」とそれぞれコメントをいただきました。

 大曾根さんも「寺家ふるさと村がスタートした40年前の想いにつながる」と、地域住民として熱のこもった感想をいただきました。

 また参加者からも、様々なご感想をいただいたので、抜粋し紹介します。

・どちらの団体も、短期間に活動の広がりを生み出し、その体制をしっかりと固めているご様子に感服しました。

・行政との連携はもとより、多様な団体、人材との交流によるソーシャルビジネスの確かな発芽を目の当たりにして市民力のレベルアップの進展を嬉しく思いました。

・各団体の「地域をより良くしていこう」という思いやエネルギーが行動や結果に繋がるスピード感を感じました。

 3か月という短期間での実践フェーズでしたが、どの取り組みもそれぞれの強みを生かし、地域住民との連携によって、課題解決のための一歩を踏み出すことができました。

 今年度の寺家みらいプロジェクトの取り組みは活動報告会をもって一区切りとなります。次年度以降の取り組みについては、またお知らせいたしますので、ぜひご注目ください。

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